一訓練士がいぬの仕事に携わる者として想うこと

一訓練士がいぬの仕事に携わる者として想うこと
突然ですが世界各地で犬の訓練競技会が行われているのをご存知でしょうか?
日本でも真夏を除く季節に全国各地で開催されています。
古くからあり世界でも有名な犬の団体であるケネルクラブ(日本はJKC※ジャパンケネルクラブ)が開催する競技会では、CD(コンパニオンドッグ=家庭犬)という種目があります。
アマチュアと一般(プロ)とに分けられており訓練士だけでなく、飼い主様も愛犬とチャレンジされています。
この競技会での採点基準も、時代によって変化してきました。
数十年前まで、プロの部ではイメージとしては軍隊のような素速さと正確さを重視していましたが、現在は正確さにくわえて犬がイキイキと指示を聞いているかどうかが採点に大きく影響を与えます。
もし指導手(人)が日頃から体罰で訓練をしていれば、犬は喜んで指示を聞くことはないでしょう。
審査員も犬のプロですから、犬の状態を見れば、指導手との関係性がどうであるかは一目瞭然です。
訓練・トレーニングにおいて、褒めて伸ばすことやその子に応じた教え方を行うのは当然のこととして、いぬが意欲的に人とこれ以上なく楽しく作業することが大きな目標となります。
競技会という、普段とは異なる環境で目標を達成する為には、犬との信頼関係が必要不可欠になります。
親和を築き上げる為には、人が犬をどれだけ理解しているか、犬に喜びをどれほど与えられているかはとても重要になります。
犬は、人間ではありません。
従って犬の物事の捉え方や気持ちの表現の仕方、コミュニケーションの取り方は人間とは異なります。
犬とはどういうものであるか、毎週末に配信している「犬曰く」でぜひ理解を深めていただきたく思います。
犬は十犬十色
同じ犬種でも性格や好みはそれぞれです。
トレーニングの仕方も犬によって合う合わないがあるのも当然です。
その犬に合った伝え方を見極める為には、知識だけでなく経験がとても重要です。
訓練所は所有している犬の頭数が数10頭~100頭前後と多く、犬を実践で学ぶ環境に長けています。
自身も住み込みで働いていた時期がありますが、朝から晩まで犬にまみれて過ごしました。
ひたすら犬と関わり、犬を理解し、技術の向上に努力し、成果を出している人は、犬の扱い方が上手です。
犬の扱い方が上手とは、犬と適切なコミュニケーションが取れる、ということです。
プロとしての努力
技術を磨き、努力を続けて成果を出す。
どんな職種でもこれができる人がプロと言えるのではないでしょうか。
犬を良くしたい。
犬とそのご家族が幸せになるお手伝いをしたい。
その想いは、訓練所も幼稚園も、訓練士もトレーナーも皆同じです。
そこに向けて努力し続けているか、そして期待に応えられているかが重要だと考えています。
JKC公認訓練士 近田 友紀子