活動報告
2021.10.12
お洒落?ネイル?!カラフルなワンちゃんの爪のナゾ
皆さんはトーグリップスという物をご存じですか?
わんちゃんはサッカーシューズのスパイクのように、爪で地面をつかんで歩行しています。しかし、フローリングなど硬い床はつかむことができません。最近おうちのわんちゃんがフローリングや滑りやすい床で足が滑って歩きにくくなっているようなことはないですか?
トーグリップスは、わんちゃんが足に力をかけた時に滑るのを防ぎ、硬くて滑りやすい床でも歩きやすいように作られた歩行をサポートするための『犬の爪用滑り止めグリップ』です。装着後は、室内外問わず使用できます。スパイクと言ってもお外のみで履く靴のようなものではなく一度装着するとすり減って交換するまで室内外変わらず付けっぱなしです。
🐾 おうちのフローリングで足が滑って
歩きにくそうにしている子
🐾 お年寄りの子
🐾 膝蓋骨脱臼・関節炎・股関節形成不全・
十字靭帯損傷・椎間板ヘルニアなどの病気の子
🐾 後脚の力が弱っていたり腰の悪い子
🐾 手術後やリハビリ中の子
上記の様な症状のわんちゃんに装着をお勧めしています。
わんちゃんは脚が前後に動きます。人の様に開脚できるような作りにはなっていません。ですので、外側へ脚が滑ることで関節の障害が起こりやすくなります。当院では関節が悪くなることを防ぐ為に使用を勧めています。気になる症状のある方はお気軽にご相談ください。
いぬの病院バウバウではトーグリップスをご希望されたワンちゃんには採寸、試着、装着までをお手伝いしています。
おうちでも付けることは可能ですのでご希望に沿わせていただきます。
トーグリップスを始める際、飼い主様によく質問を頂くことがあります。
・わんちゃんが気にして噛んで外してしまいませんか?
・勝手にぽろりと外れませんか?
・外れたり外したものを誤飲しませんか?
などなど。
実際愛犬の爪に装着するとなると不安は絶えないと思いますが、爪に装着するので敏感なパット部分には何の負荷もかかっていません。滑り止め付きの靴や靴下より嫌がる子は少なく、気にする子も少ないです。
誤飲した場合も、トーグリップスは小さく安全なゴム製なのでウンチと一緒に出てきます。靴下や靴のように胃や腸で詰まる危険はほぼありません。きっちりと装着が出来ていればぽろりと勝手に落ちることもありません。
敏感な子やどうしても気にしてしまう子は獣医師と相談の上、装着するかしないかを決めていきます。
その子にとって良いことをしている筈がストレス源になってしまっては元も子もありません。その場合は別の方法を一緒に探していければ…と思います!
装着方法
①そのままでは装着しにくいので少しの間アルコールにトーグリップスを浸けて滑りをよくします
②その間に爪を切ります
③トーグリップの下方先端が地面に接地するように親指(狼爪)を除くすべての爪に装着していきます。
④付けて歩行していると先端が摩耗しすり減っていきますので定期的な取りかえが必要です。(1~3カ月が目安。)
また、使用期間内でトーグリップスが外れた場合、劣化が激しくなければ外れたものを再装着して大丈夫です。
腰や膝にかかるストレスの軽減や、腰痛・関節炎の予防にもなり、わんちゃん自身も滑らないことでストレスが減り、日々の生活や遊びが活発になります。走ることや歩くことが大変になってきたワンちゃんが、また以前のように楽しそうに走ってくれたり、お散歩してくれるようになるととても嬉しい気持ちになりますよね。いつまでも楽しくお散歩を。そして名前を呼んだら嬉しそうにこちらに走ってきてくれる様をいつまでも愛でられる様、些細なことでも構いません。何か歩行について悩んでおられましたら是非当院までご相談ください!
※イラストのみトーグリップスホームページより引用
いぬの病院バウバウ 看護師 若林
いぬの病院バウバウ 看護師 若林