涙焼け改善事例 case1 ~手作り療法食での改善①~
この記事は”いぬの病院バウバウ”開院前の2017年にいぬの幼稚園バウバウで取り組んだ時の記録です。
プティちゃんの涙やけ
今回紹介するのは“いぬの幼稚園バウバウ“に通園しているビションフリーゼの女の子、プティちゃんの涙焼けの改善事例です。
プティちゃんが10歳の頃、突然激しい涙焼けになりました。
幼稚園に通園し始めた頃から多少の涙やけが見られましたが
ある時に涙焼けが一気に悪化したのです。
原因はなんだったと思いますか??
なんと、旅先でいただいた
おやつ(小麦入りクッキー)がきっかけだったのです。
実はプティちゃん、小麦アレルギーなのでした。
↑↑かゆくなり自身で掻いたことで、ただれてしまっています↑↑
原因となったおやつは中止しましたが、いっこうに改善される様子がありません。
そこでバウバウから提案したのが
手作り療法食に変更すること
です。
そもそも涙やけはどうして起こるのでしょう?
↓↓
涙は本来なら涙管を通り鼻へ排泄されるものです。
しかし涙管がつまってしまうと、
行き場を失った涙は目から溢れ出すことになります。
そして、溢れ出た涙で湿潤としている目の周囲に
細菌が繁殖することで涙やけになるのです。
なぜ手作り食が涙やけに効果的なのか?
↓↓
手作り食にすることで、
そのワンちゃんにあった栄養バランスを自由に設定できる、
アレルギーを引き起こすような食材を排除できる、
のです。
↑↑療法食を初めて1ヶ月が過ぎた頃です↑↑
手作り療養食を開始して1ヶ月が経過した頃、
プティちゃんが検診を受ける機会がありました。
その際に獣医さんから
「腎臓の数値に異常があります。
年齢などを考えたら腎臓食にしてあげてもいいですね」
という診断を受けたのです。
そのことを受け、
バウバウでは腎臓の機能を保つ療法食に内容を変更していきました。
突然ですが、ここで腎臓の働きについてご説明をします。
↓↓
腎臓の働きとは身体の中の老廃物を尿として体外に排泄することです。
そして身体にとって必要なタンパク質などを濾しとって身体に戻してくれるのです。
ところがタンパク質が多すぎるなどして腎臓に負担をかけ続けるとタンパク質を濾しとることが出来なくなり、オシッコの中にタンパクがおりてしまいます。
療法食の見直しで、タンパク質の比率を減らしてみました。
そのかわり他の栄養素は十分に与えてあげたのです。
こうして、療法食の内容を見直してからというもの、
プティちゃんの涙やけが徐々にではありますが、変化が出てきました。
↑↑腎臓食に変更して1か月後に撮影したものです↑↑
腎臓食に切り替えてから約1ヶ月、見て分かるほどの成果が出始めました。
なぜ腎臓食が涙やけに効果的なのか!?
↓↓↓↓
腎臓も涙管もどちらも細い管の集合です。
大きな物質であるタンパク質がつまりやすい仕組みになっているのです。
そのため腎臓に負担をかけない低タンパク質の食事は涙やけの改善にもつながったのでしょう。
こうして療法食の中身を吟味して、続けていきました。すると約3ヶ月でこんなに綺麗になりました!
↓↓before↓↓
療法食開始から約4ヶ月。
それは決して短い期間とは言えませんが、あきらめずに
バウバウを信じてついてきてくれた飼い主様と
プティちゃんの頑張りによって
このような素晴らしい結果を得ることができました。
今後もプティちゃんの健康を見守っていこうと思います
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