血小板減少症とは?
こんにちは!
トレーナーの竹山です。
今回は〝免疫介在血小板減少症〟という病気について紹介させて頂き、次に〝いぬの幼稚園バウバウ〟と〝いぬの病院バウバウ〟の連携についてお話します。
まず初めに私が担当している、Jamちゃんについてご紹介します🐶
Jamちゃんはアメリカンコッカースパニエルのおもちゃ大好きおやつ大好き!トレーニングが得意な賢い女の子です。
そんなJamちゃんですが〝免疫介在血小板減少症〟という病気を持っています😖
あまり馴染みの無い名前だと思います。
ではまず最初にどんな病気なのかについてご説明していきます。
免疫介在血小板減少症とは?
免疫介在血小板減少症とは簡単に言うと、著しい血小板減少により全身の出血が生じる病気です。
血小板とは骨髄で作られ、血を固める作用を持つ細胞のことです。
本来ならば外敵から身体を守ってくれるはずの免疫が、間違って自分の血小板を敵として攻撃してしまい、壊してしまうことが原因です👿
血を固める血小板が少なければ、怪我をした場合など血が止まりにくくなり命に関わります。
血が止まりにくくなるので、この病気は皮膚を掻いた小さな傷、爪切りでの出血、採血などの際に止血しにくいなどで発見されることがあります。
少しぶつかっただけでも内出血してしまったり、出血した場合なかなか血が止まらなくなってしまうので、皮膚や粘膜の点状出血や紫斑(写真の様な内出血)が出ます。
これは約2年前の実際のJamちゃんのお腹の写真です。
血小板が少なくなっている時、歩いただけで血管がブチブチとちぎれてしまい、写真の様になってしまいました😢
治療方法
次に治療方法について説明させていただきます。
この病気は免疫が過剰に働いてるので、免疫抑制剤(体内で起こっている過剰な免疫反応や炎症反応を抑える)という薬を使って治療しています。
完治することもありますが、治療中は毎日薬を飲まなければいけません💊
Jamちゃんも現在治療中の段階で、毎日薬を飲んで頑張ってくれています!
しかし免疫抑制剤は多尿多食(肥満)、胃腸障害など様々な副作用があったり、長期的に飲まなければなりません😢
なので最低の薬の量だけにする為、1,2週間ごとに血液検査をし、血小板の数を見ながら適切な量の薬を処方します。
1,2週間経つともう一度血液検査をし、血小板の数値が基準範囲内の値であればまた少しお薬の量を減らす、といったことを繰り返しています。
しかし血小板の数値は毎日少しずつ変わります。
血液検査をした日の数値は大丈夫でも、次の日からの数値がどう変化しているかは誰にも分かりません。
お薬を減らしたことにより血小板の数値が低くなっていれば紫斑が出来てしまいます。
なのでトレーナーは定期的に紫斑ができていないかのチェックをし、血小板が減少していないか確認しています✔️
紫斑は毛が薄いお腹を見ると分かりやすいので、Jamちゃんにバンザイしてもらい確かめています👀
病院と連携して安心安全!
では、沢山遊ぶ幼稚園に通ってくれているJamちゃんはおもちゃやお友達と遊べないのでしょうか?
Jamちゃんも元気に遊ぶ女の子です!
しかし普段はお友達と遊んでいますが、血小板の数値が低い時は軽くぶつかっただけでも大きな怪我をしてしまう可能性があります😣
なのでもしものことがあった場合の為に、早急に対応できる病院のフリースペースでお預りさせていただいています。
病院の2階部分にも幼稚園と同じような広いフリースペースがあるので楽しく過ごすことができます✨
もしお友達と遊んでいて紫斑が出来ていたり、急な体調の変化があった場合などは、すぐに1階のバウバウ病院と連絡を取り、先生の指示通り対応します🏥
また、数値が安定するまではお友達と遊ぶことができないのでトレーナーと1対1で楽しく遊んでいます!
薬の量を調整して、数値が安定していればまたお友達と遊ぶことができます♪
診察が終わり次第獣医師さんが結果を教えてくれるので担当トレーナーの私もリアルタイムで現状を知ることができ、Jamちゃんを安心してお預りしています!
バウバウは幼稚園だけでなく病院もあるので凄く安心ですね✨
まだJamちゃんと免疫介在血小板減少症との闘いは続きますがとっても頑張ってくれています👊🏻
このようにJamちゃんに限らず幼稚園皆の健康を第一に、その子に合った方法で大切にお預りしています。
最後まで読んでいただきありがとうございます!!
これからも幼稚園に通ってくれている子達の健康を守りながら楽しくお預かりしていきます!😊
また、血液の病気を調べていくうちに『供血犬』というわんちゃんの存在に出会いました。
次回は供血犬についてのコラムを執筆する予定です📔
お楽しみにしていてください😊
トレーナー竹山